発達障害児の就活
どーも りゅーざきです
先日発達障害児の進路についての記事を上げました
今回はその続編ですね
現在高3の男子I君という子がいるのですが、その子から就活に関する連絡がありまして・・・
I君はつい最近とある企業の面接を受けたばかりだったのですが、残念ながら落ちてしまったとのこと
本人曰く、就職先としてはかなり良い企業だったので、落ち込んでいるそうです
実際僕もI君にその企業良いじゃん!とオススメしていたので、これは落ち込むよな・・・と
I君は発達障害ではあるのですが、かなり軽い部類で、勉強も普通にできますし、落ち着きが無いわけでもないです
ただそれでも普通の人から見ると、ん?この子ちょっと違うな?と思う部分があるのかもしれません
不安定なメンタル
I君は現在通信制高校に通っています
元々は普通高校に通っていたのですが、そこを退学して、通信へといった感じですね
退学してしまった理由としては、勉強についていけないというのが主な理由です
I君は見栄っ張りなところがあり、どうやら自分の本来の学力以上の高校を選択してしまったようで
受験時の猛勉強で入ることはできたのですが、入学以降は付いていくことができず、成績が落ちると共に、メンタルもやられて退学・・・といった経緯になります
I君はメンタル的にかなり不安定なところがあり、そこが最大の課題でもあるので、そのメンタルの弱さが引き金となり、通信へ行くことになったというわけですね
企業面接では普通高校を退学していることの印象の悪さか、それともメンタルの不安定さを見破られたのか、理由は分かりませんが、それが落とされた理由なのかもしれません
就労継続支援
I君に限らず就活で苦労している子はたくさんいます
去年卒業して、飲食店に就職した子がいたのですが、そこが合わなかったようで、数か月で辞めてしまった子もいます
発達障害を抱えながら、一般企業で働くというのは、かなりしんどいことだと思います
そういった障害を抱えた子の就職先として、就労継続支援事業所というものがあります
ここはA型とB型という2種類に分かれるのですが、仮にI君が入るとしたらA型の事業所になるでしょう
A型事業所の目的が、「一般企業に就職可能ではあるが、就職が不安、もしくは困難な障害持ちの人を対象に支援する」
といった目的なので、一般企業に就職可能な能力を持っている子はこちらを選択すると思います
障害に対して理解のある職場で働けるので、そこは良いのですが、問題は給料なんですよね
給料はかなり安くなっており、平均7~8万となっています
働く環境としては最適なんでしょうが、この給料は正直厳しいですよね
実際こんな給料じゃ生活できるか!となり、一般企業に無理して就職するケースも少なくないので・・・
う~ん厳しい現実だな・・・
厳しい現実
以上就活関連の厳しい現実についてまとめてみました
ベストは一般企業就職ではあるんだろうけど、発達障害に理解のある職場でないと、後々しんどくなると思う
かと言って就労継続支援に行くと、給料が厳しい
どっち選べっちゅうねん
I君はタイプ的に就労継続支援は絶対選ばないだろうし、一般企業就職を目指すだろうな
辛いことも多いと思うけど、マジで頑張ってほしいですね
難しい問題ですよね。
社会の基本として健常者と障害者の生産性を比べてしまうと厳しい現実に直面してしまいますよね。
それでもそれぞれ個の強みがあると思うのでそれを活かして繋げていくように導いて、気づかせて、伸ばしてあげるのが我々大人の使命かなと思っています。人と比べる時代は終わりました。義務教育も変革が必要な時代だと思います。
本当に難しい問題ですよね・・・
少なくとも僕の周りで就職が上手くいっている子はほぼいないので・・・
すやまんさんのような考えの人が増えてくれれば一番良いんですけどね!
りゅーざきさんの、お仕事でかかわっていらっしゃるお子さん達の話を読むと、いつも身が、引き締まります。解決策は、すぐに、見つからないけれど、それでも、心にはずっと、留めておきたい。
りゅーざきさんは、感情的ではなく現実を淡々と伝えて下さるので、とても読みやすいです。つらい事を感情的に伝えられると自分の無力さだけが、身に染みて前向きに考えられなくなるので。
お仕事のプロの方が、伝えて下さる事は、本当に貴重だなと、思います。有り難うございます。
こういった言葉をいただけると凄い励みになります!
普段は愚痴ばかりのブログですが(笑)たまにはこういった真面目な記事も書こうかと
発達障害を抱えた子達は、学生生活までは割と楽しく過ごせるのですが、就活になると一気に現実を思い知らされるんですよね
他人との違いに苦しむことも多くなってしまうのですが、そういったことに理解のある職場が増えてほしいですね