自閉症の現実
どーも りゅーざきです
最近上司への愚痴と、金の話ばかりしていたので、たまには真面目な話でもしますかね
僕は現在放課後等デイサービスという職種で働いています
簡単に言ってしまえば、障害を抱えている小学生~高校生までの子たちを支援する仕事です
職員には何人か担当児童が割り振られるのですが、僕の担当児童の中に自閉症の子がいるのです
自閉症にも重さがあって、障害が軽い子もいれば、かなり重い子もいます
僕が担当している子は・・・そこそこ重めといったところでしょうか
約1年近く支援しているのですが、この障害は普通に生きるのも難しいものなんですよね
音に異常に敏感
自閉症の子は音に異常に敏感です
なので基本的にいつもイヤーマフを付けています
僕らにとっては普通の声でも、自閉症の子にはかなりうるさく感じるんですよね
なのでこのイヤーマフが必須アイテムになっています
自傷行為
みなさんはストレスが溜まったりしたら、どんなことをして発散しますか?
僕だったらゲームをしたり、ふて寝したり、大声だしたり・・・様々なストレス解消法がありますよね
しかし自閉症の子は、このようなストレス解消ができません
基本的にストレスが溜まると自傷行為に走ってしまうのです
原因は様々ですが・・・お腹が減ったり、周囲の声がうるさかったり、悲しかったり、ストレスが溜まると自分の頭を激しく叩き出すんです
最初見たときはびっくりしましたね
ものすごい力で自分の頭を叩くんですよ
バチーーーーンという音が響くので、見てるこっちが痛くなってきます
無理やり叩くのを止めようとすると、パニックになって余計激しく叩くという・・・
この自傷行為中の対応は本当に難しい
自閉症の子にとっては、これが唯一のストレス解消法なんですよね
自分の意思ではやめられないのが、本当に辛いと思います
基本言葉は通じない
自閉症の子は基本的に喋れません
とはいえ全く喋れないというわけではなく、僕がこんにちはと言ったら
「ちは」
みたいな感じで、わずかに会話することはできます
しかしこれでは意思疎通が難しいので、絵カードを使って支援しています
手洗いうがいをしてほしいときは、洗面所の写真を見せたり、おやつを食べるときは、おやつの写真を見せます
自閉症の子は、言葉よりもこういった写真などで次の行動を示してあげると、それに合わせて行動してくれます
なので自閉症の子と一緒に行動するときは、この絵カードが必須なんですよね
大人になってからが大変
こうしてまとめるだけでも、自閉症の子がいかに生きづらいかが分かると思います
しかし大人になってからのほうが、自閉症の子は大変だと思います
特に家族問題が大きいと思いますね
自閉症の子が年を取るということは、その家族も年を取るわけで・・・
両親も年老いていくと、徐々に支援も難しくなってくるでしょう
兄弟などがいれば、協力しあえるかもしれませんが、かなりの負担が出てきてしまいます
また周囲の目なども、子供のときに比べて厳しくなっていきます
僕が支援している子は、ご飯を食べるときに、めちゃくちゃこぼしながら食べるんですよね
まだ子供なので、みんな微笑ましく見守っていますが、これが大人になっても、こぼしまくって食べていたら白い目で見られてしまうでしょう
僕たち支援員は障害があるということを分かって接していますが、それ以外の人たちからしたら、ただの汚い食べ方の大人に見えてしまいますからね
こういうことにならないように、今からしっかりと支援していかなくてはならないなと思います
色々と考えさせられる
僕もたまに
「ああああ人生めんどくせーわーーー」
とか思うことがあるのですが、こんな生きづらい状態で頑張っている自閉症の子を見ると、自分がいかに恵まれた状態なのかが分かりますね
仕事めんどくせえと愚痴を吐けるだけマシなんだなと
そんな子供たちの姿を見ながら、明日も仕事を頑張りたいと思います